大ヒットアニメ映画「君の名は。」のワンシーンで、モデルとなった岐阜県飛騨市宮川町落合のバス停。利用者はほとんどいないが、多くのファンが訪れるようになったため、近くに住む岩佐又兵衛さん(79)は「全国から来る人のために」と、ボランティアで清掃や雪かきを続けている。 岩佐さんは、道路を挟んだバス停の向かい側に住む。雪が積もった日は午前7時ごろにバス停前の雪かきをする。昨秋は草刈りや落ち葉の掃除を毎日のようにしたという。 映画の中では、田舎町にやって来た主人公たちが、落合をモデルにしたバス停の中で休むシーンが登場する。このため映画が公開された昨夏以降、全国から多くのファンが“聖地巡礼”と称し、訪れている。市がバス停に置いたメッセージノートは現在8冊目で、最近は海外から来た人の書き込みもある。 バス停は2015年10月、市のコミュニティバスの路線見直しで廃止された。現在はスクールバスに乗る児