はだかのままで、しんじています、ぼくの狂気を、測ってくれるだれかの存在が、痛い、気にしないようにすればするほど、まともなこたえしか、はきだせなくなるから、みんな毎日しにたがっているふうにしかみえなかった、かぜをひいて、このことばになんの重みもない、もっと清潔なすがたで、ぼくはぼくを、ほんとうに、とりつくろうことに、必死です。少数派はかんたんになみだをながし、しんじています、楽に、まいあがっていけるのなら、くるしみに、ふたをして、かなしみに、ふたをして、怠慢だった、それでも生きているつもりだった、はだかのままで、いたほうが、ましだと思えたけれど、自由でいいね、すれちがい。

きみがないてもなにも変わらなかった、事実を、のみこんで、またじぶんだけの戦い、きゅうくつなんだ、だれもいないほうがいい、だからだれにも会わない、この、壁のむこう側で、きみがないても。余裕をもって、息をすう、いくつもの生活が感情をうんだ、ぼくのおかげで、いまもたのしそうにしているひとたち、だいじな、いのち、だとはおもえない、ぼくのおかげで、ながいながい距離を、あるくしかなく、その途中で、どうせだれかに出会ってしまう、そして感情を、うんだ。

こんなにきれいな身体のままで、ぼくはもえている。約束して、すぐに消えた、約束して、まだこたえはでない、約束して、そのかわりに与えられたもの、うばわれたもの、できそこないの感情に、すくわれた、ほほえんだ、やわらかくてすきだった、このむねの、なかに、ずっととどめておきたかった、あいてのことをたいせつにするという覚悟が、ほどけて、それがきっかけで、ぼくは、目がよく見えるようになった、ずれても、気付けない、こんなにきれいな身体のままで、きみに会えるはずがないから、じぶんのよわさを、じぶんでかたどる。

その口からこぼれてしまったあふれてしまった思い出を、すくいだそうとするぼくのエゴは、喜怒哀楽のどれにもあてはまるような、そんな、模様をしていた。かっこうをつけて、だれかのなにかを、うばっている、でもぼくもうばわれているから、おたがいさまで、右からも左からもほとんどおなじ言葉でなぐられた、それでも、助け合い。コントロールされてるだけましだった、だから「すきだ」といわれてしまって、こういう苦しさのことをどんなふうに表現したとしても、ぼくはまたもとの場所にもどりたがるし、けれど、もどれないと知っているから、ひとつずつ、捨てていくしかなかったんだよ。

ひとりぼっちですといいきることなんてできないはずなのに、みんな、ひとりずつが深く反省しつづけている、理解するための憎しみ、理解するための想像、じぶんの、目を、もういちど見つめてみるけれど、大事に、されているのはきっとぼくじゃない、ぼくじゃない、すぐに理由をさがそうとして、どこまでもどこまでも。ぼくにこれ以上ちかづくことはできないよ、おなじ、視点でしか、せかいを語れないからいつまでたっても、せいかいがわからないんだ、でもそれでもいい、感情の起伏に、ぼくのことばがなびいて、しまって、むずかしい問題をかかえているみたいな表面、じぶん自身に、満ちた、いろいろ。ぼくはひとりぼっちです、といいきることなんてできないはずなのに、無関心をよそおう、きみが大事にしているのはぼくではなくてきみ自身だ、ぼくが大事にしているのはきみではなくぼく自身だ、せかいが、秋を、冬を、体験している、理解するための、否定、肯定