ブックマーク / yukikaze.hateblo.jp (6)

  • 【本気レポート】私らしく、いられる場所へ ~或る元サピ女子の再起~ - 中学受験と児童書と

    「第一志望を目指す彼を全力で支え、合格を祈っていた頃が一番幸せだった。」 喜びを爆発させた合格発表から1年もしないうちに、こう言い残してネットから消えたSNSユーザーがいました。 同居親の介護という重いミッションをこなしながらの伴走、大金星。けれど、その先にあったのは思い描いたのとは全く違う、廃人同様になってしまった息子との暮らしでした。 「大変だったあの日々は何だったのか?」 今ごろ彼女はこう自問しているのかも知れません。 一方で、つらいつらい日々を乗り越えた先に、たび重なる黒星があっても、いまでは幸せな毎日に感謝しながら暮らしている親子もいます。 その少女の両親は、部活に、勉強に充実した日々を送る娘を見守りながら、進学先の一貫校にこれ以上ないほどの恩義を感じているといいます。 こんなにも健やかで喜ばしい中学受験のエピソードは稀でしょう。 今回は、そんな心境に至るまでに彼らが重ねた試行錯

    【本気レポート】私らしく、いられる場所へ ~或る元サピ女子の再起~ - 中学受験と児童書と
  • 不安と焦りは狂おしく『五年目の受験詐欺』(辻村 深月) - 中学受験と児童書と

    『噓つきジェンガ』は頻出作家の新刊だ。 詐欺を描く3つの中編作品が入ってるが、 中学受験では出題されなそうな印象だわ。 ただ、『五年目の受験詐欺』は中受親が 特にハマりそうな部分もあったけどな? 詐欺師の受験アドバイスが意外と適切で 読んだら参考になっちゃったりするかも。 こんな言葉とか肝に銘じたいと感じたし。 親の急な焦りをぶつけることほど、子どもにとって理解不能なことはないですよ。(文より) ま、3編とも抜群に面白かったのも確か。 俺のブックレビューはこんな書き出しだ。 嘘が運命を狂わせる3編。どの作品も惹き込む力が凄いですが、受験生親としては『五年目の受験詐欺』が気になりましたね。次男が中学受験のときに、特別枠確保の名目で支払った大金が、実は詐欺だったと知らされた主婦の戸惑いを描いた中編ですが、胸に迫るものがありました。 bookmeter.com 『噓つきジェンガ』(辻村深月/文

    不安と焦りは狂おしく『五年目の受験詐欺』(辻村 深月) - 中学受験と児童書と
  • 広島は8月6日が登校日『モノクロの夏に帰る』(額賀 澪) - 中学受験と児童書と

    『モノクロの夏に帰る』(額賀 澪/中央公論新社) そこそこ入試に出る作家の7月発売の。 出すとしたらかなりの難関校だろうな? 普通の小6には歯が立たなそうだからよ。 昔のあからさまな戦争文学とは全然違う、 現代ならではの戦争を伝えるって趣だ。 グロ・エグなしなんで手に取りやすいわ。 4話構成だが、困り感が薄いのにあえて 保健室登校をする中学生を描く第2話と、 高校の平和教育に戸惑うハーフの少年を 描く第4話には特に注目しておきたいな。 それぞれの話は微妙につながっているが 単話で読んでもまったく問題はない感じ。 第4話だけでも読んで欲しいと感じたわ。 何が正しいのか、深堀する素材だからよ。 俺の激賞レビューの書出しはこんな感じ。 鮮やかな色彩で戦争を今に伝えるを題材にした作品。カラー化された写真は、遠い過去のことと思っていた戦禍をいっそう身近に感じさせ、書店員や中高生などの様々な登場

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  • 偏差値20年推移(女子・下落バージョン) - 中学受験と児童書と

    明日、3月10日は東京大空襲の日だ。 卒業式のためにわざわざ疎開先から戻って 空襲で命を落とした子が大勢いたって話だぜ。 『子どもたちへ、今こそ伝える戦争』によるとな。 yukikaze.hateblo.jp 今はとりあえず爆弾が降ってくることもなさそうだが やっぱ子どもたちのためにも、平和が一番だよな。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ さて、まったく話は変わっちまうんだが 偏差値の20年推移表を作ってみたわ。 使ったのは四谷大塚80%ラインだ。 中堅以上に絞り女子の偏差値が下げた 学校だけを拾ってみるとこんな感じだな。 四谷大塚 入試結果80偏差値(一部抜粋) 男子や上昇バージョンは、またの機会にするぜ!

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  • 勘で解くから不安定『中学入試国語のルール』(石原 千秋) - 中学受験と児童書と

    教育への支出は比較的リスクが少なく、割のいい投資だ。 こういう文脈の中で中学受験をとらえる必要があるそうだぜ。 あと気になったのは、教員志望の優秀な学生が公立中学校を 避ける傾向が、特に首都圏では顕著にあるっつう話だな。 教師は魅力ある職業じゃなくなっちまったのかもな。 さて、このは受験を扱う著作が多い大学教授が 中学入試攻略のヒントをちりばめてくれてる作品だ。 目からウロコな入試問題のルールってのも結構あったぜ。 読解問題の特別なルールを知らずに、感性を頼りに自由に読むと、 小説の読み方としては正しいのに、マルが貰えない、とかな。 入試国語の目的は、ルールに従って答えを一つに決めること。そこで問われているのは、自分の気持ちではなくみんなの気持ちなのです。(文より一部要約) 『中学入試国語のルール』(石原 千秋/講談社) 文章に出てくる親や教師は、原則いい親、いい先生というのも 知って

    勘で解くから不安定『中学入試国語のルール』(石原 千秋) - 中学受験と児童書と
  • 彼女は活字でできている『まなの本棚』(芦田 愛菜) - 中学受験と児童書と

    子どもの理想形の一つって言っても過言じゃねえだろ。 Wikipediaによれば、芦田愛菜は難関私立中学校に複数合格し、 芸能活動に理解のある 慶應義塾中等部 を選んだっつう話だぜ。 受験じゃあ早稲アカのNNに通ってたそうだが、 周りの子は気が散って大変だったんじゃねーのか! さて、このは暇さえあれば活字に没頭してきた、 が私を成長させてくれたと自認する彼女が、 特別な100冊を紹介してくれる作品だ。 軽やかな文体で、の魅力をビシバシ伝えてくれてるぜ。 でもって、大人でもハッとする気づきがあるんだわ。 たとえば、映像が無いというの不自由を、 自由に空想できていいと捉える発想。 これには往復ビンタされたね。 自分とは違う誰かの人生や心の中を知ることも読書の魅力だってな。 やっぱ他人の気持ちを推し量る力なんかも読書で伸ばせそうだぜ。 自分の人生だけでは経験できないことや、自分では考えもつ

    彼女は活字でできている『まなの本棚』(芦田 愛菜) - 中学受験と児童書と
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