[2011年05月11日(水)] 【プロ野球】ヤクルト・畠山和洋、二人三脚でつかみ取った4番の座 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji 日刊スポーツ●写真 photo by Nikkan sports プロ11年間の努力が実り、ようやく才能を開花させたということか。セ・リーグの首位を走る東京ヤクルトスワローズの主砲・畠山和洋のことである。 4番に座った4月17日からチームは9連勝を遂げ、その間、畠山は6本の本塁打を放った。開幕ダッシュの立役者となり、5月9日現在、打率3割6分8厘はセ・リーグ2位で、長打率もチームメイトであるバレンティンに次ぐ6割9分1厘という高い数字を残している。 昨シーズン中盤までの畠山は、とにかく「大味な打者」という印象があった。高卒2年目の02年にイースタンリーグで二冠王(本塁打、打点)に輝くなど、潜在能力は誰もが認めるところだったが、相手が