警察庁サイバーテロ対策本部は25日、防衛省などの官公庁や民間企業のコンピュータに不正に侵入し、機密情報を奪ったハッカー集団「平坦主義」の首謀者とされる橋本玲音(れいん)容疑者(17)を不正アクセス禁止法違反の疑いで全国に指名手配した。同庁ではハッキングされたデータを悪用すれば、社会インフラが壊滅状態に陥る可能性が高いと判断。事態の緊急性を優先させ、未成年者の実名捜査に踏み切った。 対策本部の調べによると、ハッカー集団「平坦主義」はハッキングに精通する12歳~18歳の少年少女が中心メンバー。昨年から官公庁の機密情報や、民間企業が保有する顧客のメールアドレス、クレジットカードの暗証番号などの個人情報5300万件を不正に盗み取ったとされる。また、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルサイトや、スカイプなど通信分野の管理権限もすでに平坦主義に掌握されているとの情報もある。 これらの個人情報を利