〈問い〉 安倍首相は、著書『美しい国へ』で、祖父・岸信介氏について、「世間のごうごうたる非難を向こうに回して、その泰然とした態度には、身内ながら誇らしく思う」と書いています。一般的に、祖父を尊敬する心情は理解できますが、岸氏がA級戦犯容疑者になったのには理由があったのではないでしょうか。岸氏とはどんな人物だったのですか?(兵庫・一読者) 〈答え〉 1960年の安保条約改定を強行したことでも知られる岸信介元首相(1896~1987)は、戦前、農商務省(後に商工省)で超国家主義的“革新官僚”として頭角を現しました。岸は1936~39年まで、日本のかいらい国家「満州国」において、東条英機が関東軍憲兵司令官、参謀長を務めたもとで、関東軍と密接な連携のもとに経済・産業の実質的な最高責任者として権勢をふるい、「産業開発5カ年計画」による鮎川財閥の導入などによって資源の略奪をはじめ植民地支配をほしいまま
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