皆様は「黄金の三角地帯」や「黄金の三日月地帯」という言葉をご存知だろうか。 これは世界有数の麻薬・覚せい剤の生産地である地区を示す用語である。 黄金の三角地帯とは即ち東南アジアのタイ、ミャンマー、ラオスのメコン川に接する山岳地帯を有する三国にわたる大三角地帯であり、黄金の三日月地帯とは、アフガニスタン、パキスタン、イランの国境付近を結ぶ三日月形の地点である。 現在、黄金の三角地帯こと、タイ、ミャンマー、ラオスの三国ではそれぞれ政権が安定し、麻薬・覚せい剤の撲滅を目指して麻薬の代わりに、「茶」や「コーヒー」を代替作物として植える運動が続いている。もちろん、農民にしてみれば単純に栽培する分には麻薬のほうが圧倒的に利益があがるため、依然として現在でも違法な麻薬栽培が続いている。しかし一方では、高級烏龍茶ブランドの開発などで成功した例もある。 また、黄金の三日月地帯という言葉を象徴するニュースが数