二つのリスクが明らかに 10月15日、K-POPスターである“BTS(防弾少年団)”の所属事務所であるビッグヒットエンターテイメントが韓国取引所(KRX)に新規の株式公開(IPO)を行った。 わが国でもBTSファンは多く、株価推移への関心は高い。 重要なことは、BTS所属事務所のIPOが、様々な意味で韓国経済の不安定さを確認する機会になったことだ。 一つ目のポイントは、BTS事務所上場によって、改めて韓国経済にとっての中国の重要性が確認された。 BTSメンバー発言に中国世論が反発した結果、中国の税関当局はBTS関連製品の輸入を止めているという。 事実上、それはBTSを狙い撃ちした制裁措置といえる。 中国共産党政権は世論の動向に一段と神経を使っており、対韓圧力を強める可能性は排除できない。 二つ目はBTS事務所株の急落によって、BTSファンをはじめ韓国の個人投資家がかなりの損失を被ったことだ