※この原稿は4月1日から無料配布されている『フィールドライフ春号』(エイ出版社)に掲載されたものです。版権フリーとしますので、紙媒体、ウェブページ、ブログなどに広く転載・転送・引用いただき、被災地でのボランティア活動を考えているみなさんに読んでもらって下さい。約1万字です。 ------------------------------------ 『あの日から、 驚き、怯え、泣き、そして今、 被災地のために何かをしたいと思っている 心優しきボランティア志願の君へ』 ホーボージュン まばたきができなかった。一瞬たりとも目が離せなかった。足元には崩れた本や食器が散乱していたが、大きく見開いた僕の目は、テレビのライブ映像に釘付けだった。 目の前でクルマが、家が、人が、巨大な波に飲み込まれていた。ビルがへし折られて白い泡を吹き上げる。商店街に巨大な貨物船がつっこんでいく……。まるでSF