鍵長をどのように選択していくか ~等価安全性と鍵長の関係:デファクトスタンダード暗号技術の大移行(5)(1/3 ページ) 暗号を選択するということは、計算手法となる「アルゴリズム」と安全性の上限を決める「鍵長(ハッシュ関数ならばハッシュ長)」の両方を決めるということである。このうち、アルゴリズムについては、本連載の第3回や第4回で紹介したようなアルゴリズムを中心に選択していけば、国際的なトレンドから見てもまず問題はないであろう。 残る問題は「鍵長(ハッシュ長)をどの程度に設定するか」である。鍵長を長くすることは、安全性の上限を高くする効果がある一方で、処理性能の低下につながることが多い。従って、必要な「安全性の上限」を確保しつつ、「処理性能の低下」を許容範囲内に抑えるようにすることが、鍵長を設定するうえで重要となる。 今回は、この安全性の上限と鍵長の関係について紹介したい。なお、安全性の上
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