東京・上野動物園で19日に一般公開が始まったジャイアントパンダの赤ちゃんのシャンシャンをめぐるマスコミの報道について、和歌山県の仁坂吉伸知事は20日の記者会見で、「上野のシャンシャンしか世の中にいないのか、というくらいの浮かれようだ。最後に『和歌山にもいるんですよ』と一言くらい入れてくれたらいいのに」と注文をつけた。 同県白浜町の「アドベンチャーワールド」では現在、5頭のジャイアントパンダが暮らしている。昨年9月にはメスの結浜(ゆいひん)が生まれ、来場者の目を楽しませている。仁坂知事は「『(上野では)少ししか見られなかった。ゆっくりパンダと遊びたいなあ』と思う方に、『白浜の方がじっくり見られますよ』というメッセージをどう届けるかを、これから大いに考えないといかんなあと思う」と話した。(杢田光)