【ワシントン=梅原季哉】大群衆を前に20日、就任演説を披露したバラク・オバマ米大統領の首席スピーチライターは、27歳の若者ジョン・ファブローさんだ。大学生と間違えられるような童顔の持ち主だが「オバマ語」を完全に操り、ボスの意をくんで文章を磨く能力は抜群だという。 米メディアの報道によると、2人の出会いは04年夏。イリノイ州議会議員で連邦上院選に出馬していたオバマ氏が基調演説者として、中央政界での鮮烈なデビューを飾った民主党全国大会だった。 当時、大統領候補だったケリー上院議員のスピーチライターを務めていたファブローさんは、舞台裏で基調演説の練習をしていたオバマ氏に、「その言い回しはこうした方がいいですよ」とおせっかいを買って出た。オバマ氏は驚きながらも才能を認め、大会後、自分のスピーチライターに抱えたとされる。 オバマ氏は通常、重要な演説をする前には、まず自分の考えをファブローさんに