最初は数GバイトのハードディスクにインストールしたLinux。しかし使い込んでいくうちに,「/home/」や「/usr/」などのディレクトリ下の容量が増えてしまい,ほかのパーティションやドライブに移したり構成を変えたいといった考えもでてくるだろう。そんな時に注意しなければならないのは,次の点だ。 ファイルやディレクトリのパーミッション(属性)を変えずにコピーする。 移動元から移動先のディレクトリへ,認識設定を変更する。 1の方法を実現するには,cpあるいはtarコマンドを使うのがよい。 tarコマンドを使う方法 tarは,複数のファイルを1つにまとめる(アーカイブ)コマンドだ。本来は,テープメディアなどへのバックアップが主な用途である。 「cf」オプションは,「c」がcreate(作成),「f」は続けてファイル名を指定する意味だ。ここではファイル名を省略し,「-」と指定することで標準出力へ