大阪府立高3年の女子生徒(18)が学校から生まれつき茶色の髪を黒く染めるよう強要され、不登校になったなどとして、府に損害賠償を求めている訴訟に関連し、向井正博・府教育長は17日、定例記者会見で、「生徒は生まれつき黒髪だと認識している」と述べ、黒染めは元の髪の色に戻すための指導だったとの見方を示した。 府教育庁によると、2015年3月、高校入学前の登校日に写真撮影をする際に、教員3人が全新入生の髪の色を確認。生徒は「茶色は生まれつき」と説明したが、頭頂部の根元の色が周辺よりも黒かったことから、学校側は「地毛は黒色」と判断した。高校から、卒業した中学校に問い合わせたところ、「明らかに染色したような状態だったため、指導したことがある」との回答もあったという。 一方で、3年に進級後、学校は生徒の名前を名簿から外しただけでなく、教室に席を設けていなかったことも明らかにした。向井教育長は「不適切で大変