「米英のトップアーティストは、YouTubeでFull PVをタダで公開してるのに、日本の音楽業界は古くてダメだ」なんていう記事やコメントには大いに違和感を覚えているので、今回はそれについて自分の考えをまとめてみた。 欧米で最も音楽に期待されている機能は、「ライブでみんなでノる」こと。体験することに価値観があるのだ。 だからタダで音源や映像を公開しても、ライブに人が集まるから回収できる。 一方、日本で最も音楽に期待されている機能は、「音楽に乗せられたメッセージに共感すること」。 だからタダで音源や映像を公開してしまうと、それだけで目的が達成されてしまう。 著作者やクリエイターが制作にかけた費用を回収する術がなくなってしまう。 公開しない、というのもやむを得ない判断だ。 これは、古いとか、間違ってるとかいう次元の話ではなくて、変えることのできない文化的な違いなのだ。 日本は「