現在、東京・渋谷のアップリンクで公開されている、フィンランドの放射性廃棄物の最終処分場を描いたドキュメンタリー映画「100000年後の安全」(マイケル・マドセン監督)が、大きな注目を集めている。2日の公開初日から、連日満員の大盛況。東日本大震災を考慮して上映の中止、延期となる作品が続く中、緊急公開に踏み切ったことに、関係者は「今だからこそ見てほしい映画」と言葉に力を込めた。 いまだ、トラブルが一向に収まりそうにない福島第1原発に端を発する、放射能問題。そんな日本に「人間は、放射性物質とどう向き合うべきなのか」と疑問を投げかけるドキュメンタリー映画が、渋谷の小さな映画館で上映され、大きな話題となっている。 「―安全」は、フィンランドにある原発から出る高レベルの放射性廃棄物の最終処分場、通称「オンカロ(隠された場所の意味)」と呼ばれる施設に、世界で初めてカメラを潜入させたドキュメンタリー。