Chikara Kawamura [Senior Editor] and 三ツ村 崇志 [編集部] Dec. 19, 2019, 03:55 PM ビジネス 7,817 2011年3月12日、東日本大震災発生の翌日朝。津波に襲われた仙台市の海岸部。写真奥では港湾の石油関連施設で火事が続いている。 REUTERS/Jo Yong-Hak 2011年3月11日に両親や友人たちの住む故郷を津波が襲ったとき、東京にいた記者(川村)を一瞬で凍りつかせたニュースがある。 「仙台市若林区荒浜で200~300人の遺体が見つかった」 記者が通った県立高校からそう離れていない海岸。授業をさぼって釣り糸を垂れたり、部活動の仲間たちと将来を語り合ったりした美しい砂浜に、無惨な姿が積み上げられた光景を想像し、震えた。 海岸に多数の遺体、というこの報道は、数日間さまざまなメディアに掲載され続けたが、なんとデマだった。