このシリーズの 第 2 回 では、クライアントからバックエンドのサービスを利用する際に、なんらかの原因でエラーが発生した場合にクライアント側でリトライ処理が実行されると、リクエストが重複して送られる可能性があることを説明しました。クライアントからキューに対してメッセージを送信するようなサーバーレスのシステムにおいては、リトライ処理によって重複したメッセージが送信されてもメッセージの重複を排除する機能を利用することによってべき等性を実現する方法について解説を行いました。実際には同じメッセージが何度も送信されることを防いでいるので、正確にはべき等とは異なりますが、重複したメッセージをただ一度だけ処理する (Exactly Once) ことで、結果としてべき等性を実現するという考え方を具体的な実装方法と共に紹介しました。 第 3 回ではこの考え方を進めて、データストアに対する処理でも同様の機能を