ミシガン大学の研究チームは、自動運転車に対するサイバー攻撃として、距離計測センサーのLiDAR(ライダー)に偽情報を送り込む手法を考案した。実在しない障害物が存在するかのように見せることで、自動運転車の動作を混乱させられる。 自動運転車は周囲の状況を把握するため、カメラやレーダー、ライダーなど複数のセンサーを搭載している。センサーにはそれぞれ得意、不得意があるため、自動運転車は各センサーで得た情報を組み合わせてどう動くか判断している。たとえば、可視光映像で情報を取得するカメラは、道路標識にステッカーが貼られるなどして改変されるとだまされてしまい、最終的に交通渋滞や事故を起こす可能性があるという。 研究チームは、LiDARに偽情報を送り込むため、あるパターンのレーザー光線をLiDARの受光部に照射。こうすることで、実際にはない障害物を、あたかも存在するように誤解させられた。
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