はじめに 論文や発表資料の第0稿を作り終わってから悩むことの一つに何をどこまで書いたら(説明したら)良いのかというのがある。まず、この何をどこまで書いたら良いのかという疑問を感じた自分を褒めよう。あなたは、結構まじめに研究している!この疑問を感じなかった人は、たぶん、自分が行っていることへの理解が足りない。 大原則は「自分のやったことが一番輝くように情報を適切に配置する。輝きに貢献しない情報は削る。」 後ろから考える まず、この論文や発表の読者(聴衆)は誰なのかを具体的に想起する。 年齢はどれくらいか? 前提知識をどこまで持っているのか? たとえば、卒業論文の場合は、以下のようになる。 読者は同学年の学部4年生 前提知識は同学年の学部4年生が平均的に知っていること(自分の学科・学部のカリキュラムで教えられている内容) 次に論文や発表で一番伝えたいことをはっきりさせる。ほとんどの論文や発表は