米プリンストン大学の研究チームがスキャナーを使い、紙の「指紋」ならぬ「紙紋」をとる技術を開発した。この研究は米カリフォルニア州で今月17日から開催されるIEEE Symposium on Security and Privacyにて発表される予定。(論文要旨、本家/.記事)。 この技術は紙の表面を三次元的に計り、その紙独自の物理的特徴を基に紙を個別に識別できる「紙紋」を生成する。「紙紋」は書類に手を加えることなく生成可能で、また一般に売られている1200dpiのスキャナーを使って行えるとのこと。 この技術では紙を90度に回転させながら4回スキャンすることでその紙を構成する繊維による独自の紋を読み取り「紙紋」を生成するそうだ。「紙紋」の読み取りは、保存状態のよい紙であれば100%に近い状態で識別できるとのこと。濡れたり書き込まれた場合識別は難しくなるが、エラー修正をかければ識別可能とのこと。