【広瀬真徳 球界こぼれ話】「これだけ個人情報が守られる時代に、なぜ野球選手は明かさないといけないのか。選手を辞めて改めて『おかしいな』と思いますよ」 先日、ある酒席で元パ・リーグ選手がこんな愚痴を漏らしていた。プロ野球のオフの風物詩とも言える年俸の“公開”に納得がいかないというのである。 「自分が明かさなくても球団側が公にすることもある。仮に自分の給料が会社から周囲に暴露されたら一般の人だって嫌ですよね。それと同じことだと思うんですが…」 プロ野球選手はいつの時代も憧れの存在。サラリーマンが一生かけても手にできない金額を1年で稼ぐ主力もいる。シーズンの活躍に見合った金額を球団から得られたか。逆に「もらい過ぎ」ではないか。ファンあってのプロ野球と考えれば年俸の公表は一概に悪いとは言えないだろう。 ただ、選手側からしてみれば迷惑極まりない慣例であるのは事実のようだ。例えば年俸の大幅アップが公表
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