わたしも子どもたちを犯罪被害から護るために法規制の強化を躊躇すべきではないと考える立場だが「単純所持」の禁止とブロッキング制度導入については慎重に考えている。特に単純所持の摘発で、英国ではかなりの自殺者を出しているし、過剰な社会的制裁を受けた挙げ句に冤罪が発覚しても権利回復を図られないケースがある。米国でも本人に所持の意志がなく、マルウェアに感染しただけと分かったにも関わらず、単純所持の定義を巡って延々と公判が続いているケースがある。 子どもたちを犯罪被害から守るためには、法規制の強化を躊躇すべきではない。 (略) まずは「単純所持」の禁止とブロッキング制度導入に焦点を絞って、法改正を検討すべきだ。 諷刺映画までつくられた痴漢冤罪に対してさえ未だ適切な対処のできていない日本の司法制度に、各国の運用で濫用の歯止めがかからず、冤罪被害者の権利回復を行い難いことが分かっている刃物を軽々に渡す訳に