8月31日、「東京マラソン2010」のエントリーが締め切られました。ランナーの募集期間は1カ月間でしたが、何と2日目で3万2000人の定員を超える応募があり、すぐに抽選となることが決まったそうです。 東京マラソンは、際立った広告を出してもいないのに、年々参加者は増え、巨大なイベントに成長しています。私の周囲では、「東京マラソンにエントリーしたよ!」とSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の日記やマイクロブログサービス「Twitter」に書き込む人が多くいました。こうしたクチコミが東京マラソンを大きく成長させた一因でしょう。 もう1つ、企業の例を挙げましょう。インターネット検索最大手の米グーグルです。これもユーザーに支えられ成長しました。同社は創業時、検索結果の表示に競合とは根本的に異なるロジックを採用。ユーザーに高い満足度を与えたことで、「グーグルはスゴイ」という自発的なクチコミ