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ブックマーク / yoghurt.hatenadiary.com (5)

  • せめて、もっと人殺しの顔をしろ - 未来の蛮族

    TVでは、芸能人が我々に呼びかけている。「デマに騙されないようにしよう」ずいぶんと難しいことを言ってくれる、とおれは思う。デマに騙されようと思って騙される人間はいない。みな、正しいことをするつもりで間違えるのだ。 芸能人たちはこんなことも言っていた。「被災者の気持ちになって考えよう」確かにこれは大事なことだ。けれど、難しい。とりわけおれのような人間にとっては。おれは頭が悪いから、福島の原発について、土地を奪われた人間の気持ちをほんとうには想像することはできない。ただ、自分に置き換えて考えてみることしかできない。 もしも、自分の住む街に原子力発電所があったらどうだろう? 自分の故郷が、放射性物質に汚染されてしまって、二度と帰ることできなくなってしまったらどうだろう? しかも、その原子力発電所は遠く離れた東京に電気を供給するための施設なのだ。なぜ、自分たちだけが、東京の犠牲にならなければならな

    せめて、もっと人殺しの顔をしろ - 未来の蛮族
  • 沖縄でモテる高校生であるということ - 未来の蛮族

    沖縄でモテる高校生であるということは、東京でモテる高校生であるということとは全く事情が違う。たとえば、東京の高校生なら、お洒落なセーターを着ているという理由だけでモテたりするかもしれない。沖縄でそういうことは基的に起こらない。亜熱帯地方であるため、服でお洒落を主張することの難しい土地柄なのだ。まして高校生ともなれば、制服を脱いだならタンクトップが常識。そうした極小の布地だけで、お洒落を主張することなどできはしない。つまり、沖縄でモテるためには、ファッションに頼るのではなく、純粋に肉体のフォルムそのものが美しくある必要があるのだ……という仮説が成り立てば面白いと思うのだが、実際にモテていたのは、ただ単に声の大きな連中でした。

    沖縄でモテる高校生であるということ - 未来の蛮族
  • 西暦2007年の飲めヨーグルト - 未来の蛮族

    どうやら最近の若者の間ではSF=サイエンス・フィクションよりも、SF=セックス・フレンドの方が一般的らしいのだ。これはガチだぜ!何というばらまき戦略か……!彼ら彼女らに敬意を表し、僕はSFのことを「すこし・ファック」と呼ぶことにする。俗に言う、先っぽ理論である。 「現実と虚構の区別がつかない」なんて、いかにも三文小説に出てきそうな文章だけど、しかしそれは実際に起こってしまうことなのだ。 一言で説明するなら、これは「相手の死角に入り込む音」である。「死角」という視覚的な概念を音によって表現しているところが我々にとっての面白ポイントで、もちろん死角に入り込んだところで音が鳴るわけもないから、実際には自ら声に出す必要があった。発音をより忠実に再現するのなら、「スミ……」ではなく「スンミ……」と表記するべきなのかもしれない。ンが半角なのがポイントである。 それでは、聴いて下さい。 The Chim

  • おれの、1Q84 - 未来の蛮族

    1Q84に第三部があってくれてよかった。ほんとうによかった。こう思っている人間は、僕のほかにいったいどれくらいいるのだろう。あれほどのベストセラーなのだから、きっと数え切れないほどの人間が、僕と同じような気持ちでいるのだと思う。あ、上の写真は、1Q84にも登場する千倉海岸です。いくら僕だって、いつもいつも脈絡の無い写真ばかりを貼り付けているわけではないのだ。 で、何で千倉海岸まで足を運んだかって話なんだけども……それは、1Q84の謎を解き明かすため、というわけではもちろんなかったのだけど、結局のところ、僕は荒れ狂う海を見つめながら、ずっと1Q84のことを考えてしまっていた。漂流物集めに興じる仲間たちを尻目に、僕はひとり、天吾と青豆、ふかえりと綿谷りさのことを考えてしまっていたのだ。 僕は、こう見えても、はじめてのオナペットは『ノルウェイの森』の緑、というほどの益荒男、すなわちどこに出しても

    おれの、1Q84 - 未来の蛮族
    smartbear
    smartbear 2009/10/03
    緑はエロいよね / 『たとえそれが真実であったとしても、受け入れてはいけないものがあるのではないだろうか』
  • 人生は、『はがねのつるぎ』を手に入れるまでがいちばん面白い - 未来の蛮族

    異論は認めない。だいたいなんだってそうなのだ。「おうじゃのつるぎ」だの「はかいのつるぎ」だのといったような、伝説級の武具。それらは確かに格好いいかもしれない。しかしだ。それらを手に入れたとき、我々の心はほんとうにときめいているだろうか? だいたい、そんな大層な武器を手に入れたところでだ、我々にはどこにも行くところがないじゃないか。もう地図はほとんど埋め尽くしてしまっているころだし、呪文だってもう「ギガディン」なんて名前の、あからさまに最強くさいものを覚えてしまっていたりする。強力な武器や魔法を手に入れたところで、それを用いて闘う相手などいやしない。せいぜい魔王か、さもなれけばとってつけたような隠しボスが、倦み疲れた我々を接待してくれるだけだ。 もはやそこに冒険はない。 あるのはただ、憂な義務感だけだ。 「はがねのつるぎ」には、そうした重たさはない。その切っ先が指し示す先には、ただただ限り

    人生は、『はがねのつるぎ』を手に入れるまでがいちばん面白い - 未来の蛮族
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