国会対応の業務には、多くの待ち時間がある。業務を改善して、待ち時間を削減すると、大幅に残業代も減らすことができるという。 霞が関の働き方に大きな負担を与えている「国会対応」。国会会期中、官僚たちは国会議員から質問を聞き取り、深夜まで答弁案を作成する。 この業務を改善することで、官僚の残業代102億円が削減されるという試算が明らかになった。試算をしたのは、慶應義塾大学大学院経営管理研究科の岩本隆特任教授(専門はHRマネジメントなど)だ。 国会待機の残業代は41億円超 岩本教授は、国家公務員(退職者含む)6人にインタビューした上で、人事院や内閣人事局による国会議員の諸手当や国会業務に関する調査を元に試算。そこでは国会対応における2つの業務改善案を提案した。 岩本教授によると、国会対応は次のフローに分類される。 議員事務所から質問通告 各省庁の担当職員が議員事務所で説明(質問取り) 質問内容の確