高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で昨年8月、原子炉容器内に誤って落とした燃料の炉内中継装置が破損し抜けなくなったトラブルで、装置を現場で担当する燃料環境課長(57)が自殺していたことが分かった。複数の関係者によると、課長は休日の今月13日、家族に「ちょっと出てくる」と伝えて外出したまま戻らなかったため、県警敦賀署に捜索願が出されていた。数日後、同市内の山中で遺体が発見された。日本原子力研究開発機構の関係者は「自殺の理由はよく分からない」と話した。 【関連記事】 もんじゅ:原子炉容器内に装置落下 撤去に9億円 もんじゅ:装置落下 あすから、装置の撤去準備へ−−復旧終了、今秋見込み /福井 もんじゅ:事故後、初の通水 保安院、きょうまで立入検査 /福井 もんじゅ:15年ぶり冷却水注入 きょうから機能確認試験 /福井 もんじゅ:故障警報で漏えい 検出器の監視強化 /福井