週刊少年ジャンプ(集英社)で連載中の人気漫画「黒子のバスケ」を巡る脅迫事件で、全国の書店などに届いた脅迫文は昨年10月以降、約400通に上ることが捜査関係者への取材で分かった。 書店などで漫画や関連商品が撤去されたほか、関連イベントが中止に追い込まれた。警視庁は威力業務妨害容疑などで調べているが、執拗(しつよう)で広範囲にわたる犯行に、犯人像を絞り切れていない。 ◆学園祭「厳戒」 今月4日、学園祭最終日の上智大四谷キャンパス(東京都千代田区)は物々しい雰囲気に包まれた。校門3か所に臨時の防犯カメラが設置され、手荷物検査が行われたほか、多数の警察官が構内外を警戒した。 作者の出身校の同大に、「人が集まる時に注意」と学園祭を想定して書かれたとみられる文書が届いたのは10月15日。何も起きなかったが、女子学生(20)は「目的が分からず、怖い。早く捕まってほしい」と話した。 最初の脅迫文は昨年1