北海道の知床半島沖で観光船が沈没した事故をめぐり、運航会社「知床遊覧船」が、必要な業務用無線の免許を取っていなかったことがわかりました。このため総務省は、電波法違反の疑いで、会社と社長を21日付けで海上保安署に告発しました。 総務省によりますと、運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長に行った聞き取りなどの結果、本来、必要な業務用無線の免許を取っていなかったことがわかりました。そして、会社は業務用無線ではなく免許を取らずにアマチュア無線を使っていたということです。 このため、総務省は21日付けで北海道総合通信局を通じて会社と桂田社長を電波法違反の疑いで、管轄する網走海上保安署に告発しました。 また、この無線局とは別に、会社が免許を受けたうえで保有する8つの簡易無線局について、総務省は運用を停止する行政処分を今月24日付けで出すことにしています。
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