米Facebookは4月8日、経済効率のよいデータセンターに関する情報を共有するオープンハードウェアプロジェクト「Open Compute Project」を立ち上げた。第一弾として自社データセンターの技術設計や仕様を公開、今後業界全体での取り組みに広げていきたいとしている。 登録ユーザーが5億人に達したFacebookでは、ユーザー数の急増とデータセンターのスケーラビリティが大きな課題となっている。同社は2年前、エネルギー効率の良いコンピュータインフラを低コストで構築することを目標に、ソフトウェア、サーバー、データセンターを土台から設計・構築する作業に着手、オレゴン州プラインビルのデータセンターでこれらを実現した。 同データセンターでは、電力ロスを最小化するために480ボルトの電圧を統一して利用する。中央の空調システムの代わりに外気を利用し、冬季はデータセンターからの暖気をオフィスの暖房