1990年代後半から2000年代前半、独自技術を採用し、クライアント/サーバー型のアプリケーション開発を効率化するためのツールがブームになった。それから約20年。クラウドやモバイル活用が当たり前になった今、そうしたアプリケーション開発ツールは進化を続けている。一世を風靡したあのツールは今、どう姿を変え、活用されているのか。その最前線を伝える。 「カード型データベース(DB)ソフト」。こう呼ばれ、簡易なアプリケーションの開発ツールとして20年前に導入が進んだのがFileMakerだ。「用途は個人の住所録から、業務部門のアプリケーション構築など幅広い」とファイルメーカーの荒地暁マーケティング部 FileMakerコミュニティ&ビジネスデベロップメント シニアマネージャーは話す。 今でも手軽に開発できるカード型DBの印象はあるが、2004年5月発売の「FileMaker Pro 7」で、1つのD