過剰に「いい女」を気取る誠子に対して、ヤンキーキャラの渚が容赦なく「ブスやないか」とツッコミを入れる漫才で人気を集めた尼神インター。しかし、世の中の空気が変わり、容姿をいじる笑いが敬遠されるようになると、誠子は自らブスいじりのネタを封印することを決めた。「『ブス』のおかげで今の私がある」と言い切る彼女が、なぜ武器を捨てられたのか。(取材・文:ラリー遠田/撮影:伊藤圭/Yahoo!ニュース 特集編集部) (文中敬称略) 「容姿をいじるネタはやめました。(相方の)渚が私をたたくこともないし、ブスって直接言うことも、もうないです」 誠子が容姿いじりネタを封印するきっかけとなった事件があった。2018年11月、『ちょうどいいブスのススメ』というタイトルで相席スタート・山崎ケイの著書のドラマ化が発表されると、「女性蔑視に当たる」などと批判が集まり、番組名が変更される騒ぎになったことだ。 「これであか