【ロサンゼルス=藤えりか】米政府によるネット上の個人情報収集が明るみに出て以来、協力したとされるグーグルやヤフーなどを避けて、新興の匿名検索サイトを利用する動きが広がっている。利用者情報も検索履歴も保存しないのが売りで、「政府に要請されても情報を出しようがない」点に人気が集まっている。 米検索サイト「ダックダックゴー」(ペンシルベニア州)では6月24日、検索件数が前月同日の2倍以上の360万件近くと過去最高を記録した。米政府の機密が報じられた同月初め以降、急増を続けている。 2008年にサービス開始、日本語でも検索できる。利用者情報の登録は不要で、パソコンのネット上の住所にあたるIPアドレスも保管せず、広告は検索語を手がかりに表示。「データが個人の特定につながらないから政府に出しても役に立たず、プライバシーの観点で利用が増えている」とガブリエル・ワインバーグ最高経営責任者(CEO)は取