楽天銀行のインターネットバンキングを巡る不正送金事件で、神奈川県警が新たに、中国籍で横浜市に住む20歳代の専門学校生の男について、電子計算機使用詐欺容疑で逮捕状を取ったことが9日、捜査関係者への取材で分かった。 容疑が固まり次第、同日にも逮捕する方針。 捜査関係者によると、男は4月8日、何者かと共謀し、不正に入手した同行口座のIDとパスワードを使い、福岡県の男性の口座から約400万円を複数の中国人名義の口座に送金し、だまし取った疑いが持たれている。 一方、中国人サイバー犯罪グループの日本側のリーダー格とみられ、愛知県の女性が被害を受けた電子計算機使用詐欺容疑で8日に再逮捕された江祖秀容疑者(25)(横浜市中区)が容疑を認め、「事実をありのままに話す」と供述していることが新たに分かった。県警は、江容疑者の供述などをもとに、指示を出したとみられる中国側を含めた組織の全容解明を進める。