10月11日、楽天イーグルスが圧倒的な強さでクライマックスシリーズ第2ステージへの進出を決めた。レギュラーシーズンでの成績は77勝66敗1分けで堂々の2位。開幕前、この快進撃を誰が予想しただろうか。楽天はなぜ強くなったのか。今シーズンの闘いぶりを野村監督や選手たちに改めて聞くとともに、4年間にわたり蓄積してきた取材を徹底的に見つめ直した。 楽天の「考える野球」とは? 今年の楽天の強さの秘密は、野村監督が唱え続けてきた「考える野球」にあった。それは、選手1人1人が考えて動く、「そつのない野球」という形で現れている。クライマックスシリーズ第1ステージでみせた抜け目のないプレー。レフト前へのヒットを打った鉄平選手が守備の隙を突き、すかさず2塁へ。さらに、ランナー3塁2塁の場面、ライトフライでタッチアップで得点を挙げると同時に、2塁ランナーも3塁へ進んだ。 こうしたプレーを生んでいるのが、選