2018年からの「うんこドリル」ブーム、2019年に議論となった東京オリンピック・トライアスロン競技会場である東京湾のうんこ臭事件……近年、うんこが世間を賑わせている。 【「今、うんこ触ってんですよ?」と楽しげに語る達人】 ここに「ウンコロジー入門」なる書物がある。 野ぐそ生活46年、“うんこを土に還す達人”を意味する「糞土師(ふんどし)」を名乗る伊沢正名さんが2019年12月に刊行したものだ。 伊沢正名(いざわまさな)/ 1950年茨城県生まれ。70年より自然保護運動をはじめ、75年からキノコ写真家に。74年から野ぐそを始め、90年に伊沢流インド式ノグソ法(場所選び、穴掘り、葉でふき、水仕上げ、埋めて、目印、年に1回)を確立。今回の取材は伊沢さんのノグソスポットである自宅付近に所有する林で行ったこの記事の写真をすべて見る ■うんこは生命循環の源である 伊沢さんはキノコやコケの写真家として