短答直入 円高や原燃料高など、企業の経営環境が厳しさを増すなか、日本を代表する企業のトップはどんな成長戦略を講じているのか。話題の企業の内実に鋭く切り込むインタビュー。 バックナンバー一覧 この4月から新しい中期経営計画が始まった日立建機。建機の開発は、かつて機械工学が中心だったが、近年は“施工の自動化”(ロボット化)に代表されるように電子工学の領域を取り込む必然性が増してきた。その流れの中で、日立建機は、日立製作所グループ内でのプレゼンスが高まっている。グループ全体の営業利益の12~13%を稼ぐ、辻本社長に問題意識を聞いた。 つじもと・ゆういち/1953年、大阪府生まれ。79年、大阪大学大学院基礎工学研究科修了後、日立建機に入社。土浦工場や霞ヶ浦工場など生産現場の勤務が長く、99年から2004年までの5年間は中国の現地法人社長として長期滞在する。09年、執行役調達本部長。11年、取締役兼