年金問題に関する報道が連日繰り広げられている。昨日の日経朝刊1面には「年金番号 重複なお2万件」という見出しが躍った。本来,公的年金の加入者1人ひとりに割り振られるはずの「基礎年金番号」が同一人物に重複して付けられているケースが,昨年10月時点で2万件も残っていることが明らかになった,というのだ。 ここで,年金問題の解決に向けた今後のシステム化の行方について議論することは,先日の記者のつぶやき『謎が謎を呼ぶ「IT年金問題」』と重複するので控えたい。ただ,この問題で露呈した数々の事実は,企業情報システムの構築・運用や,そのマネジメントにかかわる人々にとって大きな示唆と問題を投げかけていると思うので,この観点から改めて考えてみたいと思う(6月10日に起きた年金システムの障害については関連ニュースを参照)。 「元々が紙データ(非電子データ)であった名前を電子化するということは,とても大変な作業な
世界史の資料集を眺めていると、イギリスで第二次産業がいよいよ発展しはじめた頃の挿絵として「炭坑で働く子ども」の絵が出てくる。四つんばいになって、真っ黒になった子どもが石炭トロッコを牽いている絵だ。過剰な肉体労働と過小な栄養補給や休息、そして劣悪な環境の故に、彼らは早くにして命を落としたという。あと、日本の紡績工場の女工さんの話とか。『ああ野麦峠』などが有名だ。現代の私達は「これはひどい」と思いながら第二次産業で酷使・搾取される人達を眺めやる。 翻って第三次産業がいよいよ発展してきている現代。 ここまで書けば勘の良い人は気付くだろうが、かつて第二次産業において起こっていたことに類似した現象が、より広くより深く第三次産業において起こってきているんじゃないか、と私は思ってしまうわけだ。そしてこの場合、酷使されて壊れるのは肉体ではなく、(情動・メンタル・情報処理なども含めた)中枢神経のほうだ。 肉
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く