【サンパウロAFP=時事】ブラジルでは、いるはずの医師がいない? サンパウロ郊外の病院で、同僚の指をシリコーンで複製し、指紋認証をすり抜けては、同僚の出勤記録を偽装する給与詐欺が暴かれた。医師5人が停職になる騒ぎとなっている。 地元テレビは、女性医師がシリコーン製の指2本で同僚の出勤を偽装する様子を放映。警察に問い詰められた女性医師は他にも6人の医師が同じことをしていると白状、「仕事を続けるにはこうするしかなかった」と訴えた。 別のテレビによれば、事件の首謀者は緊急医療室長。この室長の娘は3年間で一日も出勤していないのに、給料を受け取っていた。 地元首長は、指以外に存在しない病院職員が約300人いるのではないかと疑っている。