1960年代半ば、水木しげるの妖怪マンガ『ゲゲゲの鬼太郎』のヒットをきっかけに少年マンガ界に起きた妖怪ブーム。手塚治虫はこの人気作への対抗心から妖怪マンガ『どろろ』の連載を始めたと言われていた。だけど『どろろ』誕生の理由は本当にそれだけだったのか!? 今回は当時の妖怪ブームの中でも異彩を放った傑作『どろろ』誕生のあのころにスルドク迫ります。またこの作品の連載当時、手塚治虫に妖怪のアイデアを提供した長男・手塚眞氏の貴重なインタビューもあるでよ!! 『別冊少年サンデー』の『どろろ』特集号(1968年4月号)。『週刊少年サンデー』で『どろろ』が連載中に刊行されたもの。この当時は連載作品が単行本化されるのはひじょうに遅かったから、途中から読み始めた人のために、人気作品はこうした別冊や増刊号の形で総集編が刊行された 今回は、1967年から68年にかけて『週刊少年サンデー』に連載された、手塚治虫の妖怪