ゲーム歴がそれなりに長い人ならば「初心会」というものを耳にしたことがあると思われます。これは、かつて存在した任天堂製品を扱う流通会社の組織であり、ファミコン、スーファミ時代に任天堂ハードの流通を取り扱う中心的存在となったものです。しかし、どうも歴代のゲームに関する本(当時のマニア系ゲーム雑誌など)を見ていてこの組織の名前が出てくる時は、あまり肯定的な面で語られることは少ないです。というかそもそも流通は裏方であったために、あまりこれらについて語られた資料がないのですが。 ともあれ、語られている範囲でこれらがどういうものであったのか、ちょっと調べつつ書いてみることにします。 まず、初心会の前身は玩具流通会社の集合体「ダイヤ会」というものらしく、もともと玩具メーカーであった任天堂はそれらと密接な関係があったようでした。そしてその団体が一次問屋の親睦団体「初心会」となります。それらは大手50社