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ブックマーク / gendai.media (4)

  • 「底辺校」出身の田舎者が、東大に入って絶望した理由(阿部 幸大) @gendai_biz

    サバイバーズ・ギルト 田舎の小中高生にとっては、「将来のために勉強する」という発想もまた、かぎりなく不可能に近い。これは「何のために役に立たない勉強なんてするの?」といった不満とは異なる話である。 たとえば当時の釧路市では、高校入試の倍率はどの学校でもほぼ1.0倍であり、進学先は中学校の成績で自動的に割り振られた。いわば、いつのまにか「生涯の偏差値」が――その意味さえわからぬまま――決定されていたわけだ。 田舎から抜け出すには大学入試がおそらく最大のチャンスだが、しかし、その可否は中学時代にすでに決まっている。 なぜなら、「都会には『大学』なる組織が存在し、自分も努力次第でそこへ入学するチャンスがある」という事実を教わることができるのは、中学で教師の言われるままに学区トップの高校に進学した者だけだからだ。 高校で初めて「大学進学」という選択肢の存在を知った私の場合は、この事実を驚愕と、いく

    「底辺校」出身の田舎者が、東大に入って絶望した理由(阿部 幸大) @gendai_biz
    snowstep
    snowstep 2018/04/26
    “機会の問題ではなく想像力の問題なのだ。田舎ではそのような発想じたいが不可能なのである。”ひょっとして『空にふれた少女』って、地方出身者とそれ以外で受け取り方に大きな差があるのではとふと
  • なぜ能力の低い人ほど自分を「過大評価」するのか(池谷 裕二)

    「自分は平均以上」と勘違い 先日電車に乗っていたら、隣に中学生くらいの女の子が座っていました。かわいい子だったので、手元のスマートフォンを操作している振りをしながら、横目でチラチラと見ていました。 すると、あろうことか、彼女は席を立ってしまいました。 ジロジロ見過ぎてしまったことを反省しましたが、しかし、どうやら私の視線が気になって席を立ったわけではないようです。理由はすぐに明らかになりました。「どうぞ」と目の前のお年寄りに席を譲ったのです。 深く恥じ入りました。 気が利く、気が利かないとはなんでしょうか。 彼女は気が利く人です。一方、私は気が利かない人です。これは明らかです。でも、ここで問いたいのです(決して言い訳のためではなく)──気が利かない人は、その時、自分を「なんと気が利かない人間だ」と残念に感じているでしょうか。 きっと感じていないでしょう。なぜなら、そもそもそのお年寄りが困っ

    なぜ能力の低い人ほど自分を「過大評価」するのか(池谷 裕二)
    snowstep
    snowstep 2016/03/04
    “これまで調べられたなかで、コントラフリーローディング効果が生じない動物が、一種だけ知られています。飼いネコです。ネコは徹底的な現実主義です。”
  • 「二度と戦争を起こさないぞ」って言うけど、いや、もう起きてるんじゃないの?(いとうせいこう,高橋源一郎) @gendai_biz

    「二度と戦争を起こさないぞ」って言うけど、いや、もう起きてるんじゃないの? いとうせいこう×高橋源一郎 "あの日"の後に書くことについて 2 日がやっていたのは戦争ですらなかった 高橋:実は僕の父親の上に兄が二人、つまり伯父が二人います。上の伯父は満州で捕まって、ソ連の収容所で亡くなっている。下の伯父はフィリピンのルソン島で亡くなっています。この70年の間、祖母や父はずっと、いつかソ連とルソン島に追悼に行きたいと言っていたんですが、祖母が亡くなり父も亡くなり、縁者がほとんど亡くなって、僕がほぼ最後の一人になった。 それで今年、ようやくルソン島に行くことができたんですが、そこで初めて知ることがたくさんあった。これはビックリしました。 ひとつは、まず伯父さんが亡くなった場所を調べたんですね。下の伯父さんが死んだのは、「ルソン島のバレテ峠」と父親のノートに書いてあった。これは祖母が、軍人遺族年

    「二度と戦争を起こさないぞ」って言うけど、いや、もう起きてるんじゃないの?(いとうせいこう,高橋源一郎) @gendai_biz
    snowstep
    snowstep 2015/08/19
    “だって弾薬なし食料なしの60万人が、戦車の前に銃だけ持って突進するんですよ。これは人倫において間違っているんじゃなくて、戦争をする、という点において間違っている。そもそも戦争が成り立っていない。”
  • 一手も悪手を指さなかった三浦八段は、なぜ敗れたのか(山岸 浩史)

    チャンスを得た三浦、リードを狙う 先制攻撃をかけることを、将棋用語で「仕掛ける」という。電王戦第5局は序盤戦を得意の展開に持ち込んだ三浦弘行八段が、いつ、どう仕掛けるかに注目が集まっていた。 だが、先に仕掛けたのはGPS将棋のほうだった。 「変な手、来たね……」 控え室で戦況を見守る棋士たちから、戸惑いの声が上がる。それは、見るからに違和感がある仕掛けだった。プロでなくても将棋を熱心に学んだことがある者なら、このような仕掛けはうまく行かないと直観的に捨ててしまう類の手順だ。 終盤戦での、玉が詰むかどうかという読みでは、人間はすでにコンピュータの敵ではない。目的が明確なときの演算能力こそコンピュータの最大の強みだ。 しかし、まだ目的が漠然としていて読みを絞れない序盤から中盤にかけては、人間にアドバンテージがあるとされている。経験によって培われた直観、すなわち大局観が、考え方の方向を教えてくれ

    一手も悪手を指さなかった三浦八段は、なぜ敗れたのか(山岸 浩史)
    snowstep
    snowstep 2013/05/16
    ため息が出るくらいに素晴らしく面白い記事。観戦記として、人とコンピュータの物語として、人と人の話として、「今」を切り取った過ぎゆく時代の1ページとして…。ボーカロイドの話も出てきます。
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