南極氷河 震災津波で一部崩壊 8月10日 6時6分 東日本大震災の津波がおよそ1万3000キロ離れた南極にも押し寄せ、氷河の一部が崩れたことがNASA=アメリカ航空宇宙局による観測で分かり、津波のエネルギーがいかに大きかったかを示すものとして注目されています。 NASAによりますと、崩れたのは、南極にある「サルツバーガー棚氷」です。「棚氷」は陸から海に突き出している氷河のことで、NASAが、ことし3月11日に起きた東日本大震災の直後に2つの人工衛星で南極を観測したところ、この氷河の一部が崩れていることが分かりました。人工衛星が地震発生から5日後の3月16日に撮影した映像では、崩れた氷河の一部が新たな氷山となって海に浮かんでいる様子がくっきりと写っています。南極は東日本大震災の震源地からおよそ1万3000キロ離れていて、到達した津波は最高で30センチだったものの、何度も押し寄せたため氷河が崩