【カイロ和田浩明】シリアで反体制派の退潮が著しい。武装闘争路線をとる離反兵士団体「自由シリア軍」は13日、北部イドリブ市から撤退した。中部ホムス市に続いて主要拠点を失ったことになる。政治的にも、主要反体制組織「シリア国民評議会」から幹部3人が脱退。欧米や一部アラブ諸国は反体制派支援を明確にしているが、反体制側の「統一戦線」構成にはほど遠い。 シリアではアサド大統領が13日、複数政党制を盛り込んだ新憲法(2月承認)に従い人民議会(国会)総選挙を5月7日に実施するとの布告を発表。国民の要求に応えた「政治改革」を着実に進めているとの印象づくりに躍起になっている。 自由シリア軍の報道官は毎日新聞の電話取材に対し、イドリブからは12日夜~13日未明に撤退したと説明した。クルディ副司令官は「攻撃を避け常に移動している」と述べ、拠点と言える場所は南部ダルアー県の丘陵地帯のみになったと厳しい状況を認めた。
【カイロ和田浩明】中東の衛星放送アルジャジーラは4日、リビアの反カダフィ派・国民評議会の軍事部門幹部が、最高指導者だったカダフィ大佐の居場所が判明したと語ったと報じた。具体的な場所には言及しなかったが、反カダフィ派は首都トリポリの南東約150キロのバニワリードを包囲、カダフィ派に投降を要求している。 反カダフィ派はバニワリードの地元部族長らと交渉中だが、カダフィ派が投降しなければ実力行使する構えで、包囲網を狭めている。有力者によると、トリポリ在住のバニワリード出身者らが地元部族長らに書簡を送り、カダフィ大佐を保護している場合は引き渡すよう勧告したという。 バニワリードはリビア最大の部族連合であるワルファラ族の拠点都市。反カダフィ派関係者は「投降か戦闘かで部族長間の意見が分かれている」とAP通信に語った。ロイター通信によると、カダフィ大佐の報道官は3日、「バニワリードの部族長らは交渉を拒否し
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く