“国認定範囲外でも黒い雨” 1月20日 23時48分 原爆投下直後に降った放射性物質を含む「黒い雨」が、国の認定よりも広い範囲で降っていたとする広島市の調査結果について、厚生労働省の検討会が設けた作業部会は、「降った範囲の確定は難しい」としながらも、「国の認定範囲の外でも、黒い雨を体験した住民が存在した」とする報告書をまとめました。検討会は引き続き調査結果の検証を進めることにしています。 広島市は、原爆投下直後に放射性物質を含む黒い雨が、国が援護の対象としている地域のおよそ6倍の範囲で降った可能性があるとする調査結果をまとめ、国に対象地域を広げるよう求めています。厚生労働省の検討会が設けた作業部会は、広島市の調査結果を分析した報告書を提出しました。それによりますと「データは数が少なく60年以上前の記憶が基で、正確さが明らかでない」として黒い雨の降った範囲の確定は困難という判断を示しました。