古代の堤を発見 “磐余池”か 12月15日 18時3分 奈良県橿原市で、古墳時代に造られた池の堤の遺構が見つかり、日本書紀や万葉集に記された「磐余池(いわれいけ)」の堤ではないかと注目を集めています。 この遺構は、橿原市の東部にある古墳時代の遺跡で、橿原市教育委員会による発掘調査で見つかりました。80メートルにわたって、周囲より2メートルほど盛り上がり、近くの地層で水がたまっていた跡や、6世紀後半から7世紀前半にかけての建物の跡も見つかりました。古墳時代の池の堤の跡の一部で、池の広さは8ヘクタール、甲子園球場のグラウンド6個分になるとみられています。橿原市東部とその周辺は、かつて磐余と呼ばれ、「磐余池」という池が、日本書紀で、聖徳太子の父親の用明天皇が造った宮殿の近くにあると記されたり、万葉集で大津皇子の辞世の歌に詠まれたりしていますが、その所在地は分かっていませんでした。今回見つかった堤