2011年06月14日 03:55 カテゴリサイエンス最前線〜医薬 iPS細胞の実用化に立ち込める暗雲 Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet 受精卵を使わないため、倫理的に問題の少ない幹細胞として鳴り物入りで登場した人工多能性幹細胞(iPS細胞)ですが、ここに来て少しずつその期待感を裏切るような研究結果が出始めています。そのひとつが、カリフォルニア大学サンディエゴ校のTongbiao Zhao氏らによって、Nature誌の5月13日付け速報版(印刷版は6月9日号)に掲載された論文です。 これまで、半ば常識のように語られてきたのが、自分自身の細胞から作ったiPS細胞を自分自身に移植(自家移植)しても免疫拒絶されないというものです。元は自分自身の細胞なので、当たり前といえば当たり前なのですが、それ故に誰も疑問をもたず、これまでそ