■笠原一輝のユビキタス情報局■ 45nmデュアルコアNehalemをキャンセルし、32nmを加速するIntel 以前の記事で、普及版Nehalemのデュアルコア製品であるHavendale(デスクトップ向け)とAuburndale(ノートPC向け)が、2009年第3四半期から2010年の第1四半期へ延期されたことをお伝えした。今年に入り、さらにそのロードマップが変更され、Intelは、Havendale/Auburndaleの両プロセッサの計画をキャンセル、その代わりとしてClarkdale(クラークデール、デスクトップPC)、Arrandale(アレンデール、ノートPC)の2製品を投入することをOEMメーカーなどに通知した。 Havendale/AuburndaleのCPU部分が45nmプロセスルールで予定されていたのに対して、Clarkdale/Arrandaleは32nmプロセスルー
●IntelのCPU戦略を根幹から揺るがす Intelに襲いかかった「キャニバリゼーション (Cannibalization:共食い現象)」は、同社のCPU事業の根幹を揺るがしつつある。低コストかつ低消費電力のAtom系CPUが、PC向けCPUの市場を侵食することで、Intelの利益を減らす可能性があるからだ。最悪の場合、非PCの新市場を切り開くというAtomの目的は達成できずに、単にIntelの市場でPC向けCPUをAtomに置き換えるだけで終わってしまうかもしれない。 現在の状況は、9カ月ほど前の記事「ムーアの法則がIntelに逆襲する~Nettop/Netbookの脅威」の中で予測した“バッドシナリオ”を予感させる進み方をしている。この時の記事では、AtomがIntelにとっての新市場を拡大することができず、既存のPC向けCPUを脅かしてしまうというシナリオを予測した。今、日本など一
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