2月9日 発表 株式会社東芝は9日、不揮発性メモリとして世界最大容量の128Mbitで世界最速の転送速度1.6GB/secの性能を備える「FeRAM」を開発したと発表した。 FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory/強誘電体メモリ)は、強誘電体の特性を利用した不揮発性半導体メモリ。今回開発されたFeRAMでは、チェーン構造を改良して省スペース化し、それに伴う信号量の低下を防ぐアーキテクチャを導入。これにより集積度をさらに高め、世界最大容量となる128Mbitを実現したという。 また、データ転送時に生じる内部の電源供給レベルの揺れを予測調整する電源回路を追加し、FeRAMの低消費電力で動作する特性とあわせて、従来の不揮発性メモリの8倍となる世界最速の1.6GB/secの転送速度を実現したという。 製造プロセスは130nm CMOS、容量は128Mbit
日本や台湾などの東アジア地域、ヨーロッパなどではネットブック特需が続いているが、コンポーネントベンダは、“ネットブックの次”を見据えた行動を起こし始めている。それが12インチや14インチなどの、ネットブックよりも大型の液晶を搭載し2kgを切るような、ウルトラポータブルノートPCの低価格化だ。AMDがCESで発表した「Yukon(ユーコン)」に対して、Intelも「Consumer ULV」というマーケティングプログラムで対抗していくことになる。 また、MicrosoftはWindows 7のSKU(製品構成)を明らかにし、ネットブック向けのSKUがStarter Editionになることが明らかにされた。Microsoftとしては、これによりULCPC版のWindowsが単なる値段の安い“フルWindows”として利用されている現状を是正したい意向だが、ULCPC版により安価なフルWind
■笠原一輝のユビキタス情報局■ 45nmデュアルコアNehalemをキャンセルし、32nmを加速するIntel 以前の記事で、普及版Nehalemのデュアルコア製品であるHavendale(デスクトップ向け)とAuburndale(ノートPC向け)が、2009年第3四半期から2010年の第1四半期へ延期されたことをお伝えした。今年に入り、さらにそのロードマップが変更され、Intelは、Havendale/Auburndaleの両プロセッサの計画をキャンセル、その代わりとしてClarkdale(クラークデール、デスクトップPC)、Arrandale(アレンデール、ノートPC)の2製品を投入することをOEMメーカーなどに通知した。 Havendale/AuburndaleのCPU部分が45nmプロセスルールで予定されていたのに対して、Clarkdale/Arrandaleは32nmプロセスルー
●IntelのCPU戦略を根幹から揺るがす Intelに襲いかかった「キャニバリゼーション (Cannibalization:共食い現象)」は、同社のCPU事業の根幹を揺るがしつつある。低コストかつ低消費電力のAtom系CPUが、PC向けCPUの市場を侵食することで、Intelの利益を減らす可能性があるからだ。最悪の場合、非PCの新市場を切り開くというAtomの目的は達成できずに、単にIntelの市場でPC向けCPUをAtomに置き換えるだけで終わってしまうかもしれない。 現在の状況は、9カ月ほど前の記事「ムーアの法則がIntelに逆襲する~Nettop/Netbookの脅威」の中で予測した“バッドシナリオ”を予感させる進み方をしている。この時の記事では、AtomがIntelにとっての新市場を拡大することができず、既存のPC向けCPUを脅かしてしまうというシナリオを予測した。今、日本など一
■笠原一輝のユビキタス情報局■ Core i7により大きく揺れ動くリテール向けマザーボード市場 ~中堅以下は撤退や吸収合併の可能性も Core i7が発売されて1カ月がたった。発売日には、秋葉原で深夜販売が行なわれたりとちょっとしたイベントもあり、自作ユーザーにとっては久々の祭りとなっていた。そうした喧噪もやや落ち着いてきたが、欧米ではまもなくクリスマス休暇に入るため、すでに来年への準備が着々と進んでいる。 Core i7は、もちろん性能面で従来のCore 2シリーズを凌駕しているのは本誌のベンチマーク記事などからもわかっていただけると思うが、そういったことに留まらず、PC業界全体に激震を引き起こす可能性もあるのだ。今回は、Core i7のメインストリーム版が登場することになる来年以降、自作PC業界がどうなっていくのか、そのあたりを予想していきたい。 ●65Wのクアッドコアがレギュラーライ
IntelはMenlowプラットフォームを採用した製品のブランド名として「Centrino Atom」を立ち上げた。だが、実は今年の終わりになってこれが中止され、今は静かにIntelやOEMメーカーのサイトなどからCentrino Atomのブランドが消えていっている。 これはブランド名をつけて宣伝するほどCentrino Atomを搭載した製品が出なかったことが直接の要因だ。Intelにとっても誤算だったのは、Centrino Atomと同じAtomプロセッサを搭載したネットブックがもの凄い勢いで売れていった結果、MIDがとるべき市場を持って行ってしまったのだ。 発表から半年ばかりというわずかな期間は、諦めるには早いと感じる人がほとんどではないだろうか。実はその背景には、IntelがCentrino Atomの後継として計画している「Moorestown (ムーアズタウン)」において、あ
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