ウオツカの飲み過ぎがロシア人男性の早死の原因になっていることが、約15万人の調査で裏付けられた。英オックスフォード大やロシアがん研究センターなどが1月31日、英医学誌ランセットに発表した。 ロシア3都市の計15万人を約10年間追跡したところ、ウオツカを週3本(1本500ミリリットル)以上飲む男性の場合、既往歴がなくても35~54歳で死亡する割合が35%となり、週1本未満の場合の16%とは大きな差が出た。 8割以上の死因が、肝臓やのどのがんなど飲酒と強い関連を持つ病気か、自殺や事故、暴力など。ウオツカを週3本以上飲む男性の9割は喫煙者でもあり、飲酒と喫煙が寿命を縮めているらしい。研究チームでは「歴史的にみて、ロシア人の死亡率はウオツカの規制とともに変動してきたという関連性が裏付けられた」と話している。 世界保健機関(WHO)によると、ロシア人男性の平均寿命は63歳で、開発途上国並みの水準。1